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2006/01/17

"cord of love" -ストーカーの加害者と被害者の間の相互作用的悪循環- (第4版)

出産というものは、「陣痛」という苦しみを経てこそ、母親は耐えられるのだと思います。

*****

例えばこんな想像をしてみて下さい。

もし、出産が、一定の年月を経てると「チン!」 とベルが鳴り、

母親のおなかの「ドア」をパカッと開けて、

すでに「1歳くらいの」赤ん坊が「産着を着て笑いながら」取り出せるものだとします。

赤ん坊は目の前のカーペットで笑いながらハイハイしてます。

*****

ところが、その赤ん坊とお母さんのおなかの中とは電源コードみたいなのがつながっている!!.....としますね。

まるで、赤ちゃんは、、無線式ではない、電池の入ったリモコンボックスからコードを延ばしてつながっている、「リモコン操作」の自動車やぬいぐるみみたいですよね。

でも、その国の法律では、赤ちゃんと母親の間の、その「電源コード」みたいなのを、

母親自らが、はさみでブチッと切らないと、死刑になる

.......ということになっていたとしますね。

*****

さあ、母親としてのあなたは、

目の前で「動いて、笑っている」我が子との「コード」を、

はさみで「平気で」あっさり切れますか?


(男性の方も母親になったつもりで想像してみてください)

******

.........怖いですよね、きっと。

赤ん坊が「コード」を切っても「動き続ける」かどうか?

「死んでしまう」んじゃないかと。

******


このシミュレーションの、「母親役」と「赤ん坊役」、どちらが、男性であるか女性に関係なく、

これがストーカーの「加害者」と「被害者」の関係です!!

******

コードを切っても、赤ちゃんは生き続けることを信頼してください!!


このことを、もっと早く書けば、前の記事でコメントの応酬は必要なかったな、

と今感じました。

申し訳ありません。

*******


もちろん、これはすべての男女関係、親子関係、友人関係にもそのまま当てはまります。

ストーカー現象は、その特殊な形態に過ぎないと思います。

一見平和でなごやかな、夫婦関係、親子関係、友人関係にも、この「コードを断ち切れない」ゆえの不幸と悲劇が潜在していることが少なくない。

(時には、「親」が「赤ん坊役」で、「息子」「娘」が「母親役」と言う方がぴったりのことがあります。

 同じく、男が「母親役」で、女が「赤ん坊役」とする方がぴったりなこともあります)

*****


ちなみに、

"cord"という言葉には、

「紐(ひも)状のもの」

という意味以外に、

「きずな」「束縛」という、

まさにアンビバレント(「二律背反」的)な意味があります。

だから、

"cord of love"は、

「愛の絆」

とも

「愛の束縛」

とも訳せるわけですね!!


ちなみに、

"Umbilical cord"=「臍(へその尾)」

です。

******

フロイト以降の、精神分析の最大の革命者というべき、メラニー・クラインに拠(よ)れば、

相手に「攻撃性」向けたら、相手が「死んでしまう」という「妄想」状態

のことを

「抑うつ態勢」

と呼ぶわけですね。

自分から相手への攻撃性を、即「投影同一視」して、「相手からの攻撃」としか受け止められない、

「分裂的・妄想的態勢」

よりは一段進んだレヴェルとされます。

一般に、「分裂的・妄想的態勢」をのり超えて、「抑うつ態勢」に至れれば、

クライエントさんが「自殺」する危険さえうまく乗り越えていける限り、

心理療法=精神療法は、うまくカウンセラーとの絆(まさに「心の絆(きずな)」)を保てる限り、

ほんとうに順調に進み始めるものです。

しかし、繰り返しますが、クラインはこれを、一度克服すれは乗り越えられる「発達段階」としてとらえることを慎重に回避し、

大人になっても、誰でも、何度も繰り返して「はまり込む」状態

ということを意味させるために、

「態勢(position)」

という、絶妙な言葉を選んだのでした。

ですから、精神分析の人が安易に使いがちな

「退行(regression)」=「赤ちゃん返り」

という、

クライエントさんの「尊厳を損なう」危険のある言葉を「回避」できるわけです。

*******

だから私は、「ストーカー」という言葉そのものも、単なる「流行語」として、早く忘れ去られた方がいいと思います。

「ストーカー防止法」が必要なように、

「親子関係が相互自立できていない現象」そのものを

「犯罪行為」

として処罰すべきです!!

..............か????

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