"cord of love" -ストーカーの加害者と被害者の間の相互作用的悪循環- (第4版)
出産というものは、「陣痛」という苦しみを経てこそ、母親は耐えられるのだと思います。
*****
例えばこんな想像をしてみて下さい。
もし、出産が、一定の年月を経てると「チン!」 とベルが鳴り、
母親のおなかの「ドア」をパカッと開けて、
すでに「1歳くらいの」赤ん坊が「産着を着て笑いながら」取り出せるものだとします。
赤ん坊は目の前のカーペットで笑いながらハイハイしてます。
*****
ところが、その赤ん坊とお母さんのおなかの中とは電源コードみたいなのがつながっている!!.....としますね。
まるで、赤ちゃんは、、無線式ではない、電池の入ったリモコンボックスからコードを延ばしてつながっている、「リモコン操作」の自動車やぬいぐるみみたいですよね。
でも、その国の法律では、赤ちゃんと母親の間の、その「電源コード」みたいなのを、
母親自らが、はさみでブチッと切らないと、死刑になる
.......ということになっていたとしますね。
*****
さあ、母親としてのあなたは、
目の前で「動いて、笑っている」我が子との「コード」を、
はさみで「平気で」あっさり切れますか?
(男性の方も母親になったつもりで想像してみてください)
******
.........怖いですよね、きっと。
赤ん坊が「コード」を切っても「動き続ける」かどうか?
「死んでしまう」んじゃないかと。
******
このシミュレーションの、「母親役」と「赤ん坊役」、どちらが、男性であるか女性に関係なく、
これがストーカーの「加害者」と「被害者」の関係です!!
******
コードを切っても、赤ちゃんは生き続けることを信頼してください!!
このことを、もっと早く書けば、前の記事でコメントの応酬は必要なかったな、
と今感じました。
申し訳ありません。
*******
もちろん、これはすべての男女関係、親子関係、友人関係にもそのまま当てはまります。
ストーカー現象は、その特殊な形態に過ぎないと思います。
一見平和でなごやかな、夫婦関係、親子関係、友人関係にも、この「コードを断ち切れない」ゆえの不幸と悲劇が潜在していることが少なくない。
(時には、「親」が「赤ん坊役」で、「息子」「娘」が「母親役」と言う方がぴったりのことがあります。
同じく、男が「母親役」で、女が「赤ん坊役」とする方がぴったりなこともあります)
*****
ちなみに、
"cord"という言葉には、
「紐(ひも)状のもの」
という意味以外に、
「きずな」「束縛」という、
まさにアンビバレント(「二律背反」的)な意味があります。
だから、
"cord of love"は、
「愛の絆」
とも
「愛の束縛」
とも訳せるわけですね!!
ちなみに、
"Umbilical cord"=「臍(へその尾)」
です。
******
フロイト以降の、精神分析の最大の革命者というべき、メラニー・クラインに拠(よ)れば、
相手に「攻撃性」向けたら、相手が「死んでしまう」という「妄想」状態
のことを
「抑うつ態勢」
と呼ぶわけですね。
自分から相手への攻撃性を、即「投影同一視」して、「相手からの攻撃」としか受け止められない、
「分裂的・妄想的態勢」
よりは一段進んだレヴェルとされます。
一般に、「分裂的・妄想的態勢」をのり超えて、「抑うつ態勢」に至れれば、
クライエントさんが「自殺」する危険さえうまく乗り越えていける限り、
心理療法=精神療法は、うまくカウンセラーとの絆(まさに「心の絆(きずな)」)を保てる限り、
ほんとうに順調に進み始めるものです。
しかし、繰り返しますが、クラインはこれを、一度克服すれは乗り越えられる「発達段階」としてとらえることを慎重に回避し、
大人になっても、誰でも、何度も繰り返して「はまり込む」状態
ということを意味させるために、
「態勢(position)」
という、絶妙な言葉を選んだのでした。
ですから、精神分析の人が安易に使いがちな
「退行(regression)」=「赤ちゃん返り」
という、
クライエントさんの「尊厳を損なう」危険のある言葉を「回避」できるわけです。
*******
だから私は、「ストーカー」という言葉そのものも、単なる「流行語」として、早く忘れ去られた方がいいと思います。
「ストーカー防止法」が必要なように、
「親子関係が相互自立できていない現象」そのものを
「犯罪行為」
として処罰すべきです!!
..............か????
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