中年オバサンカウンセラーの皆様、「母性」だけで「治療的受容」できると思い込まないでくださいね!!(第2版)
前の記事で、「予定外の在庫一掃セール(予定分はこちらに一覧あります)」ネタとして2つ書けると、いいましたが、こんどはそのもう一つの方。
もう、むっちゃくちゃ挑発的なタイトルにしましたが、「もう若くない(失礼!)」女性のカウンセラーの方向けに、誠意を持ってお伝えしたかったことがらですので。
*****
誰にでも、自分の持ち味を生かしたカウンセリングのスタイルというのはあると思うのです。
私も、自分のことを、サリヴァンの言う「前思春期段階」に問題があったことを引きずってる人間と自己分析してます。ですから、同種の問題を抱えたまま大人になったクライエントさん(お客様)と、ともかく「つながる」までは、以前から得意なカウンセラーでした。
しかし、これは「つながる」までの部分でして、問題の真の解決を援助できるようになるまでは、他ならぬ私個人自身が、社会人、家庭人としての自分の未熟さに「これでもか」というくらいに翻弄される中で、やっとのことで少しは成長できた中ではじめて可能になったことでした。
ユングは、日本では
「心理療法論」(林道義訳 みすず書房)(この本がまだ楽天で買えるなんて!★★★★★の名著です!!)としてまとめられた中の、ある論文の中で、
「治療者自身が行き着けたところまでしか、治療者は患者を援助できない」
と明言し、「教育分析」の必要性をフロイトに提案したのですが、「教育分析」だけでいいかどうかは別として、やはり恐るべき真実だと私は感じています。
10年以上前に学生相談していたころ、「この人、社会人としてどこまでやれるか」と心配していた大勢の社会人「サバイバル」自発的復活組のクライエントさんが、今のところ私の収入を支えてくれている大きな部分だと「こころ相談.com」の「カウンセラー特集」で明言しましたが、以前からの絆があり、その人たちなりに成熟して来たという点を差し引いても、それらの人たちとのカウンセリングが、再開後、大変な人は大変なりに、私すら想像できなかった効率で進んでいるのは間違いないようです。
と書いても彼ら、彼女らは決して違和感を感じないでしょう。ちなみにブログの題材にしているのは、そうしたクライエントさんたちに「私が」面接中に「思いつき」で話したことが実は少なくないのですが、それが「私の」発言であっても、必ず事前に了解をすべて取ってます。
個々のクライエントさんという人格との「相互作用」の中で、はじめて私も「唐突に」はじめて思いつけた、という意味で、クライエントさんの「貢献」も大きいと認識していますので。
即興で「こんなふうな筋で書くから」と非常に具体的に伝えてますので、ネットの私と面接室の私が裏表のない「リアルな」存在だということが実感できるという意味で、クライエントさんが日常に帰ってからの安心や支えにもなるようです。
(当然、面接室には
ayuのカレンダー(これのみ2週間前から。来年のカレンダーですね)やみゆきのDVDが置いてあり、あのオイルヒーターがあり、
iPodもさらしているわけですね)
ただし、クライエントさんの発言や事例に関わることは、過去20年のカウンセリングの中で「数多く」出会った事例、あるいは「私個人の」悩みだったことから混ぜ合わせて「創作」してしか掲載しないという基準をたてています。
私は、ネットで「ハンドルネームで」カウンセラーが別に個人ホームページを持つことの方が、いろんな弊害が大きいという考えです。
これについてはほ守秘義務の守られる学会発表か、どこかの学会でシンポジストやパネリストとして呼んでいただければ「どういうふうに」問題かまで(クライエントさんの了解を得て)具体的にお示ししたいですが、ここでは控えます。
皆さん、どんな場合に「深刻な」事態が生じるか、それぞれ想像してみてください。
*****
何かタイトルと別の話になりましたが、
私は、自分が「どの程度」生身の女性としての「母性」に寄りかかってカウンセリングを進めているのか、正確に「自覚」できるカウンセラーであっていただきたいと思います、さもないと、幸い「母親代わり」まで行き着けた場合にも、そのあとどう進めるかという点で壁に突き当たるかもしれないし、あるいはクライエントさんとぎくしゃくするのはカウンセラーの自覚しない母性の発揮の仕方の質の影響がある場合が多いと思うのです。
「そんなこととっくにわかってる!!」
と言われそうなんだけど、「わかってる」ということと実際に「克服できる」ということは別、ということもお分かりでしょう?
「自分の母性や母との関係に問題があった」と単に「自己嫌悪」しても、それだけでは無意味です。自覚していないよりはましかもしれませんが、およそ「自己嫌悪」とは何の「贖罪」をも意味しません。
(このことは「カウンセラーの方」向けの発言です。クライエントさんは「自己嫌悪」するしかない堂々巡りの泥沼にはまっても「全く自然な」ことだし、だからこそカウンセリングを希望されるのですから。私は同年代や年上のカウンセラーの方には、敢えて苦言をお伝えするというのがポリシーです)
私は「その問題はとっくに自分の場合克服している」と言い切るカウンセラーも信頼しません。「克服してしまう」などということは生涯ない、最良でも、「繰り返し別の形でその問題がぶり返し、それを以前よりワン・ステップだけ乗り越えられる」くらいの螺旋運動でしょう。
今更、フロイトが「終わりなき分析」、そしてまさに女性セラピストの先駆者、メラニー・クラインが、「発達『段階』」という捉え方を避け、「態勢(position)」という、「生涯何度もその『状態』に誰でも多かれ少なかれ『はまる』」という形での早期発達理論を組み立てたことまで思い出してもらうのは「釈迦に説法」でしょうか。
ともかく、日本ではカウンセラーは女性がずっと多い現実があり、ある年齢になると若いカウンセラーへの指導的立場にもお立ちになることが多いはずです。
特に、「若い女性カウンセラー」を、自分の「娘」のように扱おうとする無意識的「誘惑」に用心してください。
*******
「若い女性カウンセラー」層が、真の意味での成熟や社会適応にいかに苦しんでいることが少なくないか、という問題は、いずれ別に取り上げたいと思います。特にここ10年ほど、大学院出の女性臨床心理士が「大量生産」されるようになってから。
ここで取り上げるのはかなり先になると思いますが、非常に深刻なテーマになって来ている気がします。
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