「相手自身」への嫉妬からはじまる恋もある(自分の中の「嫉妬君」もいたわってあげたらどうでしょう?)
この記事は、ここで頂いたコメントへのコメントとして書いたものの改訂版です。
(このやり方をすると、コメントしていただいた方が私のレスへの再コメントしにくくならないかという心苦しさもあるのですが、どうかお許しください。再コメント、あるいは他の方の新たなるコメント、歓迎しています)
*******
昨晩はイヴにも関わらず、現在の私としては夜までかなり忙しい日だったもので、思わず
中森明菜のCD流しながら寝入っていて、深夜起き出して、この記事の原型になるコメントを書いていました。
(なせ明菜かって? 先日の記事で
「禁句」
という言葉をタイトルにしたからだったりする(^^;)
(もちろん、中森明菜の歌は「禁句」ではなくて「禁区」です。わざとこうしたあたりに作詞者の感性が光っていますね.。
もっとも、この曲は上記のCDには入ってませんので、久しぶりに「禁区」をききたくなった方は
こちらをどうぞ)
営業時間午後から夜までなので11時に起きれれば徒歩10分のオフィスにたどり着くので、どうしても一般の人と生活時間自体に「時差」ができてます
(^^;)
*******
「嫉妬」とか「羨望」というのは、ある意味で複雑でどろどろとした感情で、自分でもそれを直視するのが最も嫌な感情の一つと思います。
恋愛に限らず、恐らく人と人との感情的ないさかいの大半には「嫉妬」という感情が絡んでいる、
ととらえて説明しようとほとんどそれだけで説明可能なくらいですよね。
極端にいえば、戦争すら「嫉妬」を原理として生じていると説明することも容易だし、
恋愛や友達付き合いですら、「この人は私にない何かを持っている」という。隠れた「相手自身への」妬ましさを背景として生まれることがあると思います。
自分にないものを相手が持っているという「幻想(思いこみ)」が「お互いに」うまくかみ合うと、同性でも、異性でも、妙にかみあう深い人間関係になることがありますよね。
二人で行動すればお互い弱点を補い合える、みたいな「相互補完的な」同盟関係といいますか。
あるいは、一方が他方をうらやましく思っていて、その相手の方は、そうやって自分を「うらやんでくれる」その人によって自分の「ナルシシズム」が満たされるのでつきあう、という場合も、同性、異性問わずあるでしょう。
でも、こういう関係って、その裏側に「相手を自分の弱点を補うために「『利用』したい」というエゴイズムや、その相手とつきあうことによって相手と同じレヴェルにまで自分を引き上げてもらいたいというエゴイズム、あるいは、相手を自分の「崇拝者」にし続けナルシシズムを保ちたい、などという、どろどろとした思いが隠れている場合があると思います。
.....で、ちょっとでも「均衡」が崩れると、一転して険悪な関係になってしまう
(そういうきかっけの多くは、「うらやましがる」側が相手と「本当」に対等になりたい、あるいは「自分なりの」自己実現をしたいと「目覚めた」時におこる気がします。)
*****
私の若い頃の恋愛の対象は、あとから振り返ってみると、相手が「女性として」魅力的であるかどうか以上に、相手へのそういう「ねたみ」が実は常に隠れていた気がします。
私は心理学科の学部を出ていないゆえのコンプレックス、現場臨床に出るのが周りより少し遅かったコンプレックスがあったので、「学部からずっと心理学科に通っていた」人、「既に現場臨床の体験がある」女の人にばかり好意を感じ、求愛したりしてばかりいました(^^;)
つまり、恋愛感情は、全部「階級上昇」の野心と結びついて、相手を「利用」したいだけのものだった、ということに次第に気づいていき、そういう自分の「あさましさ」に凄い自己嫌悪に落ち込んだ時期があります。
でも、そういう自分の「あさましさ」に自分で直面し、気づいたから、「人頼み」ではだめで、結局ある意味で「孤独な」努力の中で理想の自分に近づくしかないんだ、と思えるようになった気がします。
*****
今も、例えば、私は、「現場臨床」にこだわっていて、少なからぬ「大学のカウンセリングの先生」より社会の生身のクライエントさんと接した経験量も多く、しかもそうしたクライエントさんとの具体的な関わり方の職人的な経験値は高いという自負はあるし、単に「大学の先生」であることより「現場のカウンセリング」で一人一人のクライエントさんに適切な援助ができることの方が価値が高いんだ、と、ほんとうに思っているわけですね。
常勤カウンセラーとして大学に勤めている時の「デスクワーク」(毎年大学全教職員と、全国の他の大学の学生相談室に頒布するかなり分厚い「報告書」を作るだけでも大変な作業量でした)から解放され、カウンセリング「だけ」を仕事にしていいことに、ある開放感すら感じています。
20年も専門の世界にいれば「臨床心理系」の大学の先生の「実情」がいろいろ見えて来てしまって、そんなにうらやましい境遇ではないよなあ
(「現場」から遠くなる、大学組織内部でのいろいろな雑用にいよいよ忙殺され、講義の準備や自分の研究の時間の確保すら大変になるetc,)
......と、ある程度親しい大学教員の知り合いには、むしろ心からの同情といたわりすら感じることがあります。
*******
ただ、それでも残る、大学の先生に「嫉妬する」唯一の点。
それは、「経済的安定性」です。
私もこれまで大学の「常勤」カウンセラー(教壇に立つ必要はありませんでした)だったから、学会参加などの「研修費」はそこそこ出ていた。それが全部「自腹」となった時点でそのことそのものに「う”〜〜〜」と思ってしまいました。
それに、体調等の病気での休職を経ての辞職でしたから、「私学共済保険の任意継続」での傷病手当が出続けているので何とか借金背負わないでいられるけど、まだ回復途上の体調なのに少なくとも今の2倍は稼げないと本当の安定ラインに届かないんですよね。
だから「経済的安定性」に対する「大学の先生」への嫉妬心だけは今も時々もたげます(^^;)
でも、ひょっとしたら、私が、そうやって最初の1年ぐらいは「そこそこ」クライエントさんに来てもらえれば借金なしで開業を始められ、デスクワークの代わりにこうしてネットで書きたいことだけ書き、カウンセリング「だけ」していればいい境遇になったことに、
(身近な人からはそれでも「ハラハラしながら」見守られているとも思いますが)
「うらやましいよな」という目でも見られているんだろうな、と思います。
******
ちょっと自分のことばかり書きましたけど、
私は敢えて、
「嫉妬」なんてどんな人間にもある「全く自然な」感情で、
「醜い」
と感じてしまうと
「自分の中の「嫉妬君』」
に対して、
「かわいそうな仕打ち」
をしていることにならないかな、と今では感じています(^^;)
『嫉妬君』
そのものが、まるで生身の一人の人間が皆そうであるように、
「邪悪な」だけではなくて、「切実な思い」を秘めた存在
のように思えて来たのです。
そうやって、自分の中の「嫉妬クン」に「共感」と「同情」すら感じ始め、それを、それこそ「ありのままに(♪それこそ禁区!)」許してあげたい気になりました。
そうなったら、不思議ですね。
さらっと「うらやましい」と相手のことを思える状態に、
「嫉妬君」そのものが「生まれ変わった」のですよ。
このあたりになると、頭での理解とかを超えた「悟り」みたいなものです(^^;)
でも、この「悟り」で、私はその「悟り」が得られる前の時点より、明らかに人との関わりに開かれた方向に転じたと思います。
私の、30歳ごろの、人生の大きな節目だったと思います。
........としか言えないんです。ゴメンなさい
*****
最近になって私はみゆきの曲をいよいよ改めて本格的に聞き直すようになったのですが、
最近出た
セルフカバーアルバムの「いまのきもち」にも入っている、
「横恋慕」という曲、
もろに「恋敵」への、ある意味で凄くどぎつい挑発的な歌なんだけど、同時に、実はその女性への共感すら含めたやさしさのある曲と感じられるようになりました。
「本当は私と彼との問題なのに、あなたを巻き込んでごめんね」、という、もはや単なる「嫉妬心」を「昇華」した「いたわり」の歌として、少なくとも「今の」みゆきはとらえているだろうな、だから、再録音する気になったのだと思っています。
「横恋慕」はそれでもどぎつくてついていけないという人には、かつての「妹分」の友人に恋人を取られた恨みを感じながらも、でも彼女の成長への思いやりすら込めた、いかにもみゆきらしい歌、
をどうぞ。これも、「いまのきもち」に収録されています。
******
みゆきって、恋愛に傷つく今の若い「女の人」への深いいたわりを抱いてるんですよね。
それは
「囁く雨」のプロモビデオを見ると嫌でもわかります。
ちなみに、このDVD、同時収録されてるプロモビデオが「歌姫」「銀の龍の背に乗って」「地上の星」という、曲としてもMTVとしても傑作ぞろいの感動もので、わずか1600円ですから、超お買い得商品です
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