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2005/12/21

「ほんとうの」自分、「ありのままの」自分、どちらもカウンセラーの方からは使うべきではない「禁句」である(第4版)

のっけから何とも挑発的な発言ですが、


「ほんとうの」自分、

「ありのまま(あるがまま)」の自分、

という言葉を「カウンセラーが」「自分から進んで」使うのを聴くと、

私は「虫酸がはしる」タイプです!!


(もちろん、クライエントさんがこれらの言葉を使う分は何とも自然なことだし、

ayuをはじめとする歌の中で使われる分は全然気にならないのですが(注1))

なぜなら、「本当の自分」「ありのままの自分」でありなさいと「あっさり」言われることぐらい、

クライエントさんを悩ませ、「絶望させる」言葉はないはずなのに、

それを「無神経に」使えるカウンセラーの神経を疑うからです。


******


クライエントさんの非常に多くは、

まさに「本当の自分」とは何か、

「あるがままの自分でいること」とは何か、

ということに苦しんで来たのです。


なのに、カウンセラーの方から、クライエントさんに取っては「絶望的」に感じられている「理想」をまたもや指し示すことでクライエントさんを「苦しめない」であげてほしいのです。

クライエントさんの苦しみに、カウンセラーが、

それこそ「ほんとうに」共感していたら、

「カウンセラーの側から」これらの言葉を口にするのは憚(はばか)られるくらいの思いにかられるのが自然なような気がします。

*****

「本当の自分」「あるがままの自分」とは何か。


「あるがままで」いられなくて、

「本当の自分」がわからなくて、

まさにそのことで苦しんでいて、

その一方では、世間からは「自分探し」そのものがビョーキ、みたいな声すら聴こえて来て、

もっと「まったり」生きろ、とわかったような口をきく「某社会学者」とかもいて、

でも「今の自分の現状に「苦しんで」いて、そういう自分からぬけ出したいと思っているのに、

そういうことでなやんだりすることそのものが問題なんだ、ビョーキなんだ、

みたいに、「評論家やカウンセラー」や「学者は世間を見たような気にな」り、教え諭してくるのにも気持ちは揺るがされるし、

なのにそういう連中はそれを「口にする」だけで「米を買って」いるし、映画やドラマの類いは「はじめから答えを教えてくれる」だけなのに、そんなの「みんな嘘」、物語の世界だけのこととしか思えないのに、それに振り回されてしまう。


(細かく典拠は示しませんが、中島みゆき/Singles 2000 【J-POP/歌謡曲:な】中島みゆき / 寒水魚 (CD)【J-POP/歌謡曲:な】中島みゆき / 愛していると云ってくれ (CD)【J-POP/歌謡曲:な】中島みゆき / 大銀幕 (CD)中島みゆきのいろんな歌の歌詞からの引用です)


そういうクライエントさんの苦しみに、

世のカウンセラーよ、

下手なお題目を唱える暇があったら、ともかくまずは実際に、具体的に寄り添いなさい!!

*******

(注1)
ayuが歌詞の中で「ほんとの自分」「本当に欲しいもの」「あるがままに」という言葉使う時は、実は非常に複雑で真摯な思いを込めていることが多い。詞の前後のどういう脈絡で出てくるかに注意して来ださい。

ただ、個人的には、ayuもこれらの言葉に頼らないで、自らの「言葉にならない何か」の、ayuなりの言語化にもっとチャレンジしてほしいのですが。ayuの詩は、時として「難解」と感じさせるほどの不器用さ、で自分の言葉で語ろうとする。最近またその「難解度」が久しぶりに上がって来てます。よくぞこれに曲がつけれられたと「見え」かねないところこそむしろ魅力なのですが。

(みゆきだと、ほとんど「リズムにのせた言葉遊びの魔術師」といいたくなる時ありますけどね。本人も中島みゆき/Singles 2000"SE・TSU・NA・KU・TE”という曲の詞の中で書いてますけど、「キザな」までに「科白をきめる」ことの達人です。

> 上から読んでも 下から読んでも よのなかばかなのよ
【J-POP/歌謡曲:な】中島みゆき / おかえりなさい (CD)(世迷い言)

とか

> ゆうこあいこりょうこけいこまちこかずみひろこまゆみ 中島みゆき /Singles(あの娘)

とか。

みゆきは、既に「あるがまま」とか「ほんとうの自分」という言「むき出しで」使うのなんて「ケッ!」というタイプかなと思います。誰よりそのことで悩んで来たからこそ安易に使わない、使ったとしてもかなりひねくれた皮肉になったりする。

むしろ「ほんとの自分を偽らざるを得ない女心」を、すばらしい等身大の詩情をもって、時にはものすごく「開き直って」歌って共感を得て来た歌手と思います。

ユーミンも意外とその種の曲が多いのではないかということはこの前言及しましたよね)

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コメント

はじめまして。
先日もトラックバックさせて頂いたのですが、公開して頂いたんですね。ありがとうございます。
本日もトラックバックを送らせてもらいました。お願い致します。
仕事以外では、殆どPCに触らない状態が続いていたのですが、以前、といってももう6・7年前に先生が違うHPを運営なさっていた時によく拝見させて頂いた覚えがあります。
つい最近、こちらに私もblogを立ち上げたのですが、こちらに移動しているとは思いませんでしたので、驚きました。
フルネームでネット検索をしても、ヒットしなかったので止められたかと・・・・。
長くなりましたので、今日はこの辺にしておきます。また、お邪魔させていただきます。

投稿: pecado | 2005/12/28 06:51

pecadoさん、ようこそ。

そうですか、昔のページにいらしてた常連さんなんだですか。それはどうも。

実は「前のホームページ」と同じ場所で再開し、機動力のある、このブログというものをメインステージにしただけなんですよね。

ですから、実は、「本部」ホームページは、それこそRPG的なラビリンス構造になってまして、実は、「エヴァンゲリオン論考」「レタールーム」「ロベルトの部屋」以外でしたら、「ある場所」から今も「侵入」できます。具体的に言えば、私の「アニメ論集成」のページには今も行き着けますので。

どうか、オーソン・ウェルズの映画「市民ケーン」(そうそう、これも死ぬ前に見ておくべき名画ですよね)とかの主人公になったつもりで、探してみてください(^^;)

それから、別のサーバーが運営しているブログからのトラックバックの反応って、結構時間がかります。特に深夜の@niftyはトラフィックの渋滞が半端じゃありませんので。

もとより同一記事からのトラックバックの重複を丁寧に確認して一つだけ残して重複分を消去するのは、先ほどのようなトラフィックの現実知ってますから、手間を惜しまないことにしていますので、気にしなくていいですよ。

投稿: こういちろう | 2005/12/28 16:52

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