Little Non の神髄は ソット・ヴォーチェ(Sotto Voce)にあり!!(第4版)
さて、お待たせしました。
Little Non のメジャーデビューのマキシシングルCD、「あきらめないで」をやっと入手、実際に聴くことができました。
(それにしても、私がここで宣伝してしまったせいか(???),私がアフィリエイトしている楽天系の店やTSUTAYAにももう在庫がないみたいなので、最後の手段、Amazon(ここもアフィリエイト先ですけど)から引っ張ってきました。これで中古まで含めれば当分在庫切れの心配ないでしょう)
(誇大妄想? いえ、私のシミュレーションでは、今回は確率45%、私の宣伝効果が波及して数少ない年末在庫がすっ飛んだ可能性ありかと.....)
年明けになれば楽天系でも入荷があると思いますが。
*****
表紙はタイアップした
アニメ「はっぴいセブン」で、いかにもアニメ主題歌CDの体裁なんだけど、それ以外のページはあくまでもシンプルに、「Little Nonのマキシシングル」してて、しかも経歴とか、余計なことは何も書いてないあたりに、
「ホントは歌で勝負なんだ!!」
という気概が感じられて、清々しいです。
全部がヴォーカルのNonことノゾミの作詞、作曲、編曲というわけではなく、バンド全体で作っているのでしょうが、主導権は彼女でしょう。そうでなければ、街頭で「カラオケ」バックにPAなし、観客がいなくても全然平気、というところまで開き直れない気がします。それにしてもいきなりここまでというのはものすごい洗練度ですね。ちょっとここまでくると
「完成度が高すぎるのが弱点」
といいたくなります。
録音も、特別に良くはないけど、後で述べる一点を除いては水準クリアでしょう。音抜けが良くてたいへん聴き易い。
クラシックでいうと、バイオリニスト、
五嶋みどりのデビューの頃のCD思い出しちゃうんですよね。
****
まず、私がアキバの街頭で聴いたのは、メインテーマの「あきらめないで」で間違いない気がします。歌詞が明らかにこんなのでしたから。
ただ,PAなしのナマを目の前で聴いてるからわかるんだけど、ヴォーカルの音の取り方が、ありがちな無難なやりかたというか、レンジ控えめで、かなりダイナミックレンジにリミッターかけて、恐らくソニーあたりの近接マイクで「直接音のみ」収録しているため、あのPAなしの街頭でも「異様に通る声」のオーラがこじんまりととしてしまっているんですよね。これはもったいない。
彼女の声がPAなしでも雑踏ですら響きが通る背景には、「身体で」声を響かせることを会得しているということがあるはず。そうなると実は、一見素直でピュアーなな声なのに倍音成分が凄く豊かな声ということのもなるわけで、声の人工的なステレオ・エコー処理などもっての他ですが、できれば声そのものを近接でもいいから2チャンネルで、口先ではなくてややのど寄りに焦点を合わせて、しかもゼンハイザーとかkossみたいな欧米系のマイクを使ってみてはどうでしょう。
「口先だけ」集音するのではだめなんです。何か彼女が「口先だけの」マイクに向かって必死に声を「吹き込んで」いるさまが目に見えるようなんです。逆に言うと。マイクの使い方という点では、まだキャリアが足りないということにもなるでしょう。
ayuなんて、大舞台のあんな大音響の中で、何とマイクを通さないayuの「ナマの声の倍音成分」がPAとコンマ数秒ずれて、かなりうしろの席ですら「聴き取れる」のです!!
でも、音程の異様なまでの良さ、長く伸ばす音での息の長い持続力の片鱗はCDでも聴き取れます。本当にストレートな声で、avexが「量産」しては萎(しぼ)んで行く、一見「個性的な情緒たっぷり」だけど、ライブでは通用しない声のために「一発屋」で終わる、かわいそうな歌手たちのように、avexの売り込み戦術のベルトコンベアーに載せられた「演出された声」ではない。
(結局この壁を真に突破できたのは、ayu以降では、そんなに宣伝投資は当初しなかったらしい大塚愛だけではないですか)
****
しかし。彼女は自分の声の「真の」持ち味をよく理解して編曲してますね。
曲の全体の3分の2進んで、キーをハイのほうに転調する、
> あの日出逢ったこと
のあたりで、敢えて伴奏パートをほとんど裸にしてしまい、しかもピアニシモの抑制された、一部裏声も取り混ぜたハイ・トーンで、すごく繊細な歌い回しを披露して、聴き手を「はっと」させる。
クラシックの世界でいう、「ソット・ヴォーチェ(Sotto Voce)」(=イタリア語で「ひそやかに」)な歌い方の部分を「聴き所に」できる!!
そのことを本人は完全に自覚して編曲しているんですね。このへんは現状での「自分」の真の持ち味が見えているということ。このこと自体凄いセルフ・プロヂュースの才能が隠れている気がする。
そして、私の知り合いが、
「彼女の凄いのはバラードかうまいことだ」
と言っていたのは、2曲目の「止まらない雨」で大納得。
すげえよ、それこそプロの感性豊かなバイオリニストみたいに、細やかに声の抑揚をコントロールし切ってるんだから。
*****
3曲めの「明日また会おうね」でも、
> たとえ明日世界が 終わってしまっても
> 後悔しないくらいの ステキな今日をありがとう
私は先日の記事で、
「たとえ明日地震で死んでも、後悔しない人生、生きてますか?」
と書いたばかり。
見かけからは想像もできないくらいに、彼女はこれまでもしたたかな生き方をして来て「突き抜けた」人生送って来たろうな、と私は想像します。
一見、何か凄く「健康的」過ぎるくらいにピュアーで、聴いていて「照れくさい」と感じる方は、「何か」を聴き落としていると思いますよ。
****
だから、アニメ音楽では老舗のキングレコードさん、彼女をアニメの枠にとどめないで欲しい。そして、彼女とバリバリ衝突していいから、最後には彼女のやりたいようにやらせてあげて欲しいと思います。
どうみても、ここで終わる「器」ではありません!!
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