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2004/12/31

時の異邦人

今日の大晦日の関東は寒いですね。鎌倉は、さすが湘南というだけあって、冬でも都心よりだいたい2度くらいは暖かくて、都心が雪が積もってもこちらは全然、ということがよくあります。

さすが、明治の文豪が、居をかまえたことが多い避暑、避寒の土地柄です。

午後から天気が崩れるらしいので(でも、関東だけは雨になるか雪になるかわからない、という予報)、早めに買い物に出ようかと思ったのに、こんな時間に目が覚めました(^^;)

今日の深夜になると、私の住むあたりは離れてますが、「雪ノ下」(この地名の響きがいいでしょ)近辺では、鶴岡八幡宮への人出でごった返し、三が日は鎌倉駅近辺から北は、鶴岡への初参り以外をしようと思ったら、地元の人間の足の踏み場のない土地になります。普段でも土日は昼間が「ラッシュ時」「交通渋滞」という土地柄ですが。


***


土地には、土地のにおいというものがあって、それがかけがえのないテイストにもなれば、そのテイストの中で「息をする」自分が何か自分らしくいられないと感じることがある気がします。

私が大学生になったばかりの時、夏休みに初めて福岡(ayuの出身地のすぐそばの高校……といっても「修猷館」ではなくて、その隣に通ってました。もっともその頃はayuはこの世に影も形もないわけで……)に帰省して面食らったのは、まさにその「もう故郷の空気ではくつろぎきれない」自分でした。夜も眠りが浅くて。

結局、19の時に東京に出てきて以来、3回引っ越しましたけど、何か、延々と、人生という名の大旅行の「滞在者」みたいな意識です。

鎌倉の中でも「地(じ)」の人が多い区域に住んでいるから余計そう感じるのかも。でも、それは決してstranger(異邦人)としての疎外感や孤独ではない、常に旅行者のような気分で、新鮮な形で、


「目に映るもの、聞こえて来る声、いつも、受け止めて行こう」


Every Little ThingGraceful WorldGraceful Worldの一節が思わず浮かびました)

人生の旅、あえて言えば人生の「巡礼」というプロセスを進めているような気分です。


でも、今は、鎌倉という土地に、ある「愛着」…


…いや、やはり「やまとことば」でないとしっくり来ないな、


「愛(いとお)しみ」


を感じています。


***


戦国魔神ゴーショーグン 劇場版 Special【PIBA-115006】 =>20%OFF!《発売日:02/02/22》『時の異邦人(エトランゼ)』というアニメ作品があります。

「知る人ぞ知る」、大人の鑑賞に堪える、ほとんどヨーロッパの実写映画の名作を思わせる、不思議な奥行きのある、『人生』を鳥瞰するようなスケールの、怒涛のような感動に圧倒される劇場長編アニメの「隠れた傑作」です。テーマソングもすばらしい。

小山茉美さんの空前の当たり役のひとつ、「レミー島田」というのが、そのヒロイン。

娼婦の子としてパリで生まれ、「グッドサンダー」という組織で地球の危機を救ったのに、栄誉を辞退して隠棲、その彼女も今や70歳、難病で瀕死の状態にある。

物語は、すべてがその老いた彼女の内面の幻想とも見えるし、逆に70才の彼女の方が今の彼女の幻想とも見えるという、不思議なシュールな描き方。

こんなすごい「脚本」(首藤剛志さん)がアニメであり得るんだ、という、奇跡のような作品です。

恐らくものすごい映画好きの脚本家で、ともかくセリフもかっこいい、欧風の実写映画的画面のセンスもすばらしい。

これまた隠れた傑作、ウインダリア ◆20%OFF!<DVD> [VIBF-28]「ウインダリア」と同じ、湯山邦彦という監督さん(のプリンセス ミンキーモモ DVD-BOX3 (DVD)「ミンキーモモ」の演出家、という方が、古くからのアニメファンにはわかりがいいよね)。

この監督さん、ものすごい制作費かけ、製作会社を次々倒産させながら(?)、「知る人ぞ知る」になっちゃう「隠れた超傑作」ばかりこの頃作ってました。今は「ポケモン」の総監督なので、お金には困ってないでしょう(^^)

でも、ビデオや単館上映でこの作品を「実際に見た」人は、特に今の若いアニメファンは、かなり限られてると思います。

ストーリーは、こちら。

*****

この前ここで書いた、「千日回峰」やら、「私のフォーカシング」の数話後の回で出てくる○○○やら、どうして私のフォーカシングって、


「命を賭けた、一度はじめたらもう後には引き返せない『行(ぎょう)』」


のイメージを引きずるのか。


『行』とは、おそらく「人の全人生の縮図」なんだと思います。


****


やっぱり雨が降り出しました、それでも買い物には行かないと。


月日は百代(はくたい)の過客(かかく)にして、

行きかう人も、また旅人なり


などと、芭蕉の言葉で、今年を締めくくろうかと思います。

今年は、まだ体調今ひとつなので、ayuのカウントダウンには行きません(迷ったんだけど)。

今年は、日本に限らす、天災の多い年でした。

あいかわらず、いろんな国際紛争や、テロが、出口がなかなか見えないまま続いています。

あるメーリングリストで、「忘年会」でなくて、「望年会」と言った人のことことを読み、なるほどと思いました。
単に過去を「忘れる」ことなく、来年に希望をつなぐための、年の終わりの集い、って、いい響きがしませんか?

この言い方、もっと流行ればいいのに。



では、皆様、よいお年を!!

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